家の庭に桜の木を！植えない方が良いってホント？

家の庭に桜の木を植えたい！
そして、いつか家の庭で花見をしたい！！

マイホーム建設中の後輩Ｈ君に相談されました。実は、私もマイホームを手に入れた時には同じようなことを考えていたのですが、その夢を実現させることは意外と難しかったのです。
　
田舎なので桜を植えるくらいの土地は余っています。ですから、物理的に桜の木を庭に植えることはとても簡単なことなのですが・・・
　
『家の庭に桜の木は植えない方が良い』

という言葉を聞いたことはありませんか？この言葉はただの迷信ではなく、実はちゃんとした理由があったのです。でも、植えることが不可能ということではありません。
　
後輩のＨ君には厳しい現実を伝えなければならなくなったのですが、その理由と私なりの解決策も教えてあげることにしました。自宅の庭で花見をするという夢は簡単ではありません。でも、諦めるのはまだ早い！！
　
今日は家の庭に桜の木を植える方法について、私が後輩Ｈ君に伝えた方法を書いてみようと思います。
　　

家の庭に桜の木を植えてはいけない！その理由とは？

私も後輩のＨ君と同じように家を建てた直後に義父に相談したところ、あっさりと反対されてしまいました。家の庭に桜の木を植えない方が良いと言われたのです。
　
それには以下のような理由がありました。

その中でも最も問題となるのが、根の問題と害虫の問題ではないかと思いますので、その辺りを詳しく調べてみることにしました。
　

桜の根は強い！！

桜は大木になっても土中の浅いところに太い根が広く分布します。しかも、その根は太く強固なので、家の近くに桜の木を植えた場合、桜の木の成長と共に基礎が浮き上がる可能性があります。
　
基礎が浮き上がることにより、家全体が傾くことになります。場合によっては基礎を壊す危険も十分に考えられ、非常に危険な状況が発生します。
　
しかも、基礎の下となると、コンクリートによって日光は遮られてしまいます。日光が遮られることによって、根は上の方に出ようとする習性があるので、基礎を壊す危険性がより高くなるというわけです。
　

問題は基礎だけではありませんでした。上下水道の水道管に絡まって大変なことになったという事例も多く報告されています。桜の一番の問題は根にあったようですね。
　
桜の木はすぐに大きくなります。しかも、背丈は５ｍ以上、根を張る範囲を考えると、桜だけで５０平米は必要と言われています。実際に調べてみるまで、そんなに広い土地が必要とは考えていませんでした。
　
『桜切る馬鹿　梅切らぬ馬鹿』という諺があるそうです。桜は剪定せずに自然に伸ばして花を楽しむもの。でも、植える前にきちんと先々のことまで考えないと、結局桜の木を切ることになってしまうということですね。
　
桜は植える場所を考えないと後々大変なことになるようなので気を付けましょう。
　

桜の周りに侵入する害虫とは？

桜の木はみんな大好きなんですね。調べてみると、色んな虫も大好きなんだってわかりました・・・
って、人や桜の立場から見れば害虫って言うんですけどね。
　
そんな害虫の種類を調べてみてびっくりしました。毛虫くらいしか思いつかなかったのですが、それだけではありませんでした。

一部を列記してみましたが、殆どが毛虫の種類でした。調べていて、写真付きで見ると気持ち悪くて体中が痒くなってくるので名前だけで勘弁してください。(笑)興味のある方は自己責任で調べてみるといいと思います。
　
これらの虫が棲みつくとどうなるかというと、まず人間に危害を加えるということがあります。皮膚炎なんかにも注意が必要ですね。それからこれらの害虫の糞が凄いということも見逃せない点です。大量発生する場合が多いので、糞の量も大量になります。
　
桜の木は普通は剪定せずに育てるということですが、場合によっては剪定する必要も出てくると思います。しかしながら、剪定すると桜の木は弱り、腐る場合もあります。
　
桜の木が腐るとどうなるか・・・シロアリです。桜の木にシロアリが棲息するというケースも多いようですので要注意です。最大の害虫ではないでしょうか。
　

それでも家で花見をしたい！！

そんなリスクを知っても、やはり日本人は桜が大好き！！ですよね？それでもやっぱり家で花見をしたいと言う、後輩Ｈ君の為に調べました。家の庭でも問題なく桜を育てる方法を。
　
比較的小さな種類の桜というのがあります。

　
小さいと言っても背丈は２ｍ～３ｍになってしまいます。十分大きいですが、桜の木としてはかなり小さい部類だということがお分かり頂けるでしょう。

これでもやはり狭い庭に植えるには不安がありますよね。そんな時には桜の盆栽をおすすめします。実は桜の盆栽があるなんて今まで知らなかったのですが、とっても可愛いですよね。枝垂桜の盆栽なんかもあるようです。
　

　
鉢植えでは納得できないという方の場合、樽に植えて地中に埋めるという方法が良いのではないでしょうか。そうすれば鉢植えには見えませんし、根が周りに伸びることも防げます。
　
注意しなければならないのが、盆栽だからと言って、そのまま地植えしてしまうと大きく成長してしまう可能性があるということです。例えば、とっても可愛い豆桜という品種。盆栽の豆桜はとっても小さくて可愛いですよね。でも、本来はかなり大きくなる品種なんです。
　
ちなみに、桜の苗木は通販サイトで2,000円前後で手に入るようです。一方、盆栽の価格はピンキリという感じですね。
　
盆栽の違いについては勉強不足なのでわからないのですが、楽天市場では1,300円～10,000円と、かなり幅が広いようです。最も多いのは3,000円前後の商品のようでした。
　
　
それから、害虫に関してはこまめな消毒をすることくらいしか対策方法が無いでしょう。桜の木が大きく育たなければ害虫の数も少ないと思うので、害虫駆除も簡単かもしれませんね。

盆栽ということを考えると、害虫も早期発見ができそうですし、駆除も簡単ですよね。
　

まとめ

桜の木を庭に植えて自宅で花見をしたいというのは、多くの日本人の憧れではないでしょうか。しかしながら、庭木としては桜の木はとっても不適切なんですね。
　
それは、太く硬い根を広い範囲に広げるということ、それから害虫が非常に多いということが一番の理由です。そして、桜の木はとっても大きくなるという点。成長速度が非常に早く、３年もすればとても大きくなってしまいます。
　
こんなはずじゃなかった・・・とならないように気を付けましょう。

　
やはり一番のおすすめは桜の盆栽だと思いますが、あなたはどう思いますか？
　
日本人に生まれてよかった～って思う瞬間。それは桜の花を楽しむ瞬間ですよね。そんな桜の花を自宅で楽しみたいので、私も今年から桜の盆栽に挑戦してみようと思っています。
　
しかし、いつの間にか盆栽とかに興味を持つ歳になってしまったということですね。