薄力粉と強力粉の違い

うちでは薄力粉は良く使うのですが、強力粉は殆ど使うことがありません。
あれ？薄力粉と強力粉って見た目は同じ白い粉ですよね。
薄力粉と強力粉って一体何がどう違うのでしょう？
今まで考えたこともなかったのですが、あることを切っ掛けに調べることになりました。
その切っ掛けとは・・・
　

強力粉を発見！！

切っ掛けは簡単なことでした。
食品庫から、賞味期限切れの強力粉が出てきたのです。
賞味期限が切れたのは数日前でした。

しかし、強力粉を使うことがないうちの家では、今後も強力粉を使うことがないと考えられ、廃棄するしかないような状況でした。
賞味期限が切れているとは言え、恐らくまだ食べられるはずです。

ちなみに、使わないはずの強力粉がなぜ存在するか・・・と言うと、子供の自由研究でパンを作ったからです。
醗酵を調べるためにパンを作るというので、わざわざ強力粉を買ってきたのです。

そして、それっきり未使用。
つまり、ほぼ１袋まるごと残ってる状態です。

これは勿体無い！！

何か強力粉を使った簡単なレシピってないかな？

というのが、そもそもの始まりなのですが・・・
そこで、
「強力粉と薄力粉って何が違うのだろう？」
という疑問が湧いてきたわけですね。
　

小麦の種類

小麦は含まれているたんぱく質の質と量などによって区別されます。
用途別には次の4つ。

◆硬質小麦
　たんぱく質が多く、粘弾性（粘り・弾力性）に富む。
　パンや中華麺向き。

◆中間質小麦
　たんぱく質の含有量は中くらい。
　うどんなどに向いている。

◆軟質小麦
　たんぱく質が少なく適度にやわらかい。
　天ぷら・ケーキ・お菓子に向いている。

◆デュラム小麦
　スパゲティやマカロニ用。
　柔軟で弾力性の強いグルテンを豊富に含む。
　

薄力粉

薄力粉は軟質小麦から得られる小麦粉です。
粒が細かく、捏ねた時に粘りが弱く、さくさくした食感が特徴的で、洋菓子や天ぷら等に適しています。
小麦粉は小麦タンパクが多く含まれるほど、こねた時にグルテンがたくさんでき、弾力のある生地になります。
薄力粉の場合は小麦タンパクの量が少ないので、あまり弾力のない生地になります。
パン生地として薄力粉を使用するとすると、イースト菌での醗酵時にガスが抜けてしまうことになり、うまく膨らまず、硬いパンが出来上がってしまいます。
ケーキ生地として使用する場合は、イースト菌での醗酵が要らないので、薄力粉の方が柔らかい生地に仕上がります。
　

強力粉

強力粉は硬質小麦から得られる小麦粉です。
粒が粗く、捏ねた時に粘りが強く、もちもちした食感が特徴的です。
パン等を作るのに適している小麦粉と言えます。
小麦タンパクの量が多いので、こねると弾力のある生地になります。

強力粉をケーキ生地として使用すると、グルテンが多いので膨らみにくく、焼き上がりが硬くなってしまいます。
逆に、イースト菌で醗酵させることによって、風船のように大きく膨らんでふわふわのパン生地になります。

ですから、ふわふわの柔らかいパンを作る場合には強力粉や最強力粉を使う必要があります。
また、膨らみすぎず歯ごたえのあるパンを作りたいときには準強力粉を使うのが良いでしょう。

小麦粉はなかなか奥が深いですが、これでようやく薄力粉と強力粉の違いや使い方が少しわかりました。
　

強力粉の利用方法

余談ですが・・・
結局、強力粉っていうのはパンにしか使用できないのか・・・って思って調べてみると、結構色々な使い道があるようですね。
特にお菓子類には使えそうです。
クッキーやクレープなんかも作れるみたいです。
一般的にクッキーの材料と言えば薄力粉だと思いますが、強力粉でも作れるようですね。
今度の週末にでも作ってみようかな。