富士山は山開き前に登っても良いの？

山開きっていうのは、海開きと同じような感じなのかと思っていたのですが、ちょっと意味合いが違ったようです。

私

そもそも山開きって何だろう？

って疑問が湧いてきました。実は、私自身は登山には今まで全く興味がなかったので、
　「山開き＝山に登っても良い期間」
程度に考えていました。

これ、大間違いだったんですね！！

きちんと調べてみると、山開きというのは宗教的な意味合いだったのです。

昔は山と言えば、神々が住む神聖な場所であり、人間が山に入るということは神々との交信をする為だったのです。つまり、山には無暗に入山してはいけないとされていたのです。

農業を営む人々にとっても、山からの水がないことには作物にも影響があります。ですから、水源地である山岳を水分の霊地とみなし、山のふもとには神を祭る里宮、山宮などが設けられるようになりました。

山開きとは、その年初めて登山・入山を許すことでだったのです。今日は、富士山の山開きについてちょっと調べてみたので、記事にしてみました。
　

富士山の山開き

2014年の富士山の山開きを調べたところ、下記のようになっていました。

　
調べたところによると、それまでは7月1日～8月末まででしたが、2014年から登山口によって山開きの日が異なっていました。

先程は山開きの意味合いとして、宗教的な意味合いがあると述べました。しかし、富士山が世界遺産に登録され、富士山の山開きは宗教的な意味合いよりも登山しやすい日を設定されているようですね。
　

山開き期間以外でも富士山に登っもいいってホント？

実は、山開き期間以外は富士山に登ってはいけないか？というと、そいういうわけではありません。海開きでも山開きでも同じで、その期間内でなければ法的に罰せられるということもありませんし、実際に登山は可能です。

強いて言うなら、道が整備されていない、山小屋が営業していないということです。真の登山家なら山開き期間中でなくとも登山することは可能だと思います。実際に山開き前に富士山に入山する人が居るかというと、当然ながらおられます。

ですから、山開きの日のご来光を写真に収めている人は日付が変わった途端に登り始めた人ばかりではないということです。勿論、日付が変わってすぐに登りはじめ、日の出の時間に頂上に到達することは可能だと思いますが、登山に慣れていない人には非常に難しいでしょう。

しかし、よくよく考えてみれば、山開き前に入山することも、登山に慣れていない人にとってはとても難しいことだと思いますので、実際問題として、7月1日のご来光を眺めるというのは素人の場合は諦めた方が良いでしょう。

個人的な見解ですが、山開きの初日だからと言って、特に凄いというわけでもありませんし、後利益があると言うわけでもないと思います。

ですから、富士山に登るのであれば、梅雨が完全に明けた7月末頃～9月初旬にのんびりマイペースで登るのが良いと思います。

まとめ

世界遺産に登録され、登山者も増え続けています。ネットの世界ではこのような写真が海外で美し過ぎると話題になっているようです。

益々登山者が増えることが予測されますが・・・
少しでも人の少ない日に登りたいですよね。