YouTubeで気になるテレビ番組を発見！これって著作権侵害？

しまった！見逃した～！！

とあるテレビ番組を見逃してしまいました。嵐が出演するバラエティー番組で、嵐が剣道をするという企画です。剣道ってマイナーだからなかなか番組で取り上げて貰えないんですよね。
　
その貴重な映像を見逃してしまったのです。後悔しきり・・・
　
ところが、翌日友人から
『YouTubeに動画がアップされてるよ！』
という連絡があったので、検索してみると、すぐに見つかりました。

ラッキー！！
折角だし、趣味で書いてるブログにもYouTubeの動画を貼っておこ～っと。

ところが、翌日にはこの動画が見られなくなっていました。
　
著作権侵害ですよね。
　
『見逃した番組が見られてラッキー！』とか喜んでる場合じゃなかったのです。良く考えればこれって犯罪じゃないですか。
　
もしかして、その動画を見た時点で私も犯罪に加担しているのと同じってこと？
　
どこまでが違法？ちょっと怖くなったので調べてみました。
逮捕される前に、正しい知識を身につけねば！！

YouTubeの著作権に対する見解

YouTubeの規約にはこう書かれています。

お客様は、本サービスに投稿する本コンテンツには、第三者の著作権により保護された マテリアルや、その他の第三者が財産的権利を有するマテリアルが含まれないことに同意します。ただし、お客様が当該マテリアルを投稿すること及び本サービス条件により付与されるライセンス をYouTubeに付与することにつき、正当な保有者から許可を得ている場合またはその他の法的な権限を有する場合を除きます。

　
つまり、著作権を持ってる人の許可がある場合は投稿しても大丈夫ですが、その他の著作権により保護されたコンテンツは駄目ってことですね。

　
そして、当然殆どの場合は保有者から許可を得るなんていうことは不可能でしょう。一般人が勝手に録画したものを投稿するなんてことが許されるわけがありませんよね。
　
勿論、各テレビ局のサイトではその旨謳われていました。
著作権だけではなく、肖像権も絡んでくるので、もし訴えられたりしたら大変なことになりますね。
　
訴えられなくても犯罪には違いないんですけど。
　

勝手に使われたらイヤですよね？

こんなことは真っ赤なウソ！

こんなウソを信じてはいけません。上記の情報は全部嘘ですから。
　
誰もが閲覧できるようにすれば凄い宣伝効果はあるかもしれません。でも、駄目ですよ。製作した人達はそんなことを望んでいませんから。
　
それに、多くの人が時間とお金と労力を費やして作ってきた映像を勝手に使用するなんてことは許されません。
　
例えば
私が1年間掛けて色んな所で撮影して、頑張って編集した動画があるとしましょう。それを誰かが勝手に編集して投稿していたりしたら気分の良いものではないですよね？
　
ですから、安易にテレビ番組や映画やアニメをYouTubeに投稿してみようなどと考えてはいけません。
　
良い子のみんなは絶対に真似しちゃダメだぞ！！
　

動画投稿して逮捕された例

過去に動画を投稿して逮捕された人を調べてみました。恐らく氷山の一角ではないかと思います。

　
　
きちんと調べれば他にももっと出てくると思います。DVDの映像をそのまま投稿というケースは逮捕されて当然ですが、気になるのがアニメを投稿して逮捕された中学生。

どうやらテレビをデジカメで撮影してYouTubeに投稿したようです。
　
テレビ番組やDVDを家庭用のビデオカメラやデジカメで撮影して投稿するというのはYouTube側の監視の目を潜り抜けるという裏ワザだったようですが、そんな裏ワザはもう通用しません。

どう考えても【No More 映画泥棒】と同じ行為ですよね。あんなんなっちゃいますよ。
　
ちなみに、著作権の侵害は、10年以下の懲役又は1000万円以下の罰金です。そこまでのリスクを侵してまでする価値があるとは思えませんよね？それ以上に儲かるとしても・・・
　

見るだけで違法って本当？

YouTubeの動画配信はストリーミングという形式で配信されていることは知ってました？ストリーミングというのはパソコン内に一旦保存してそれを再生するというシステムです。
　
つまり、YouTubeの動画を見ている時点でパソコン内には動画のデータが保存されてるということになります。
　
違法に投稿された動画がいつの間にかパソコン内にダウンロードされているって、違法なんじゃないの？って思いますよね。
　
でも、これは違法にはなりません！！

詳しくは著作権法47条の8に書かれていました。「電子計算機における著作物の利用に伴う複製」の中で、「必要と認められる限度」という表現がされていました。
　
よって、著作権侵害していると気付かずにその動画を見てしまった場合は犯罪ではないということになります。
勿論、必要と認められる限度以上の保存は駄目ですが。
　

無くならない違法投稿

YouTubeに動画を投稿する時には、「自動著作権認識」と人間による審査の二重審査をしています。
　

実は、私も自分の撮影した動画にＣＤ音源のＢＧＭをつけて投稿したことがあるのですが・・・
すぐに音声が聞こえなくなっていました。

つまり、使用している曲を自動的に認識して著作権侵害だと判断されてしまったのです。凄いシステムですよね。映像に関しても非常に厳しいようです。そして、その厳しさは日に日に増しているようですが・・・
　
今や誰でも簡単に動画を投稿できてしまう時代です。スマホ一つで撮影から投稿まであっという間にできてしまうので、監視が追いつかない状況ではないかと予測します。
　
例えば、同じ番組でも以前の物は削除されていなかったりして不思議に思うことがありますが、これも時間の問題で、その内に閲覧できなくなるでしょう。
　
そういう動画を見つけたら、「放送コンテンツ適正流通推進連絡会」に通報しましょう。そして、秩序ある動画ライフを楽しみましょう。
　
くれぐれも、気になる番組は忘れない内に録画予約を！！